| 129号 | 
          2009年10月10日発行 | 
        
        
          
              
                | タイトル | 
                琵琶湖市民大学2009年度学習会報告 | 
               
              
                | 著 者 | 
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                | 要 約 | 
                琵琶湖市民大学は、2009年9月5,6日に「琵琶湖のベントスの世界」と題した学習会を行った。ベントスとは水底に生息する底生生物のことで、学習会では琵琶湖でベントス採取の調査実習を行い、調査後はベントスを顕微鏡で観察し、大まかな同定を行った。ベントスの同定結果を報告している。 | 
               
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              | タイトル | 
              講演録(1) 琵琶湖のベントス(底生生物)と低酸素化について | 
             
            
              | 著 者 | 
              辻村 茂男 | 
             
            
              | 要 約 | 
              琵琶湖の深底部に棲むベントス(底生生物)の種類やその変遷を見ることによって、深底部の環境を把握することができる。琵琶湖では、近年になって底層の低酸素化を裏付けるベントスの変化が確認されている。琵琶湖の低酸素化については富栄養化の進行や温暖化の影響が原因として考えられており、現在も研究が進められている。 | 
             
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              | タイトル | 
              講演録(2) 水生昆虫からみた笠間川 | 
             
            
              | 著 者 | 
              井上 泰江 | 
             
            
              | 要 約 | 
              笠間川の上流域には産業廃棄物最終処分場があり、その排水が笠間川へ流入していることから、笠間川において水生昆虫を指標とした環境調査を行った。産廃排水が流入している地点では水生動物の個体数や種数が非常に少なく、生物が非常に棲みにくい場所だと考えられた。一方、河川改修工事のように一時的な攪乱からの回復は早く、生物相は1,2年で元の状態に戻ると考えられた。 | 
             
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              | タイトル | 
              講演録(3) 大阪湾の海洋汚染と海のベントス | 
             
            
              | 著 者 | 
              讃岐田 訓 | 
             
            
              | 要 約 | 
              神戸空港は明石海峡から大阪湾への潮流を堰き止める位置に建設された人工島にあり、神戸空港の存在によって淀川から流入する汚染物質が湾奥部に滞留すると考えられる。我々の調査から、神戸空港を挟んだ地点で底層溶存酸素濃度の低下などの水質悪化が確認された。ベントスの調査結果からは大阪湾奥の底層の無酸素化が見られており、神戸空港を撤去しない限り大阪湾奥部の悪化は回復しないと考えられる。 | 
             
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                | タイトル | 
                下水道は役に立ったか・その6 下水道財政の赤字・大阪編 | 
               
              
                | 著 者 | 
                加藤 英一 | 
               
              
                | 要 約 | 
                下水道財政の赤字について具体的に検討するため、大阪府下の下水道事業の事例を挙げて解説している。大阪府下の下水道事業のうち黒字は20%台に留まっており、処理原価や平均使用料などは自治体により大きな開きがある。大阪府下の自治体は人口や事業所の密度が高いため、下水道経営に比較的有利な条件を備えているが、それでも黒字事業は少数派であり、集合処理方式に適していなかった下水道も存在すると指摘している。 | 
               
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