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要約 講演録(3) 大阪湾の海洋汚染と海のベントス 讃岐田 訓
神戸空港は明石海峡から大阪湾への潮流を堰き止める位置に建設された人工島にあり、神戸空港の存在によって淀川から流入する汚染物質が湾奥部に滞留すると考えられる。我々の調査から、神戸空港を挟んだ地点で底層溶存酸素濃度の低下などの水質悪化が確認された。ベントスの調査結果からは大阪湾奥の底層の無酸素化が見られており、神戸空港を撤去しない限り大阪湾奥部の悪化は回復しないと考えられる。